放射線検査の種類
一般撮影
放射線検査で、最も多く行われる撮影です。
いわゆる「レントゲン写真」です。
胸部撮影(肺炎、肺がん)、骨撮影(骨折、脱臼)などを主に行っています。撮影写真は電子的に記録(デジタル処理)され、電子カルテのモニタで見ることができます。
検査時の注意事項
- ・妊娠中又は妊娠の可能性が有る場合は必ず申し出てください。
- ・上下分かれた服装でお越しください。
- ・検査される部位の金属等(ヘアピン、義歯、エレキバン、衣服の金属等)は、はずしていただきます。
CRマンモグラフィー
乳腺、乳房専用のレントゲン撮影で、乳癌を診断する方法のひとつです。乳房を圧迫して腫瘍と乳腺の重なりを減らして撮影します。
撮影した画像はデジタル処理を行います。
当院では女性の技士が撮影を行います。
以下の項目に当てはまる方は、事前にお知らせください。マンモグラフィを受けられない可能性があります。
- ・妊娠・または妊娠している可能性がある方
- ・豊胸術・乳房再建術を受けたことがある方
- ・ペースメーカーやポートなど、撮影時の圧迫により、破損の恐れがある医療器具を装着している方
検査時の注意事項
- ・髪の長い方は結んでいただくようお願いする場合がございます。
- ・大きな飾りのピアス・ネックレス、メガネは、検査の直前にはずしていただきます。
- ・制汗剤やパウダーなどは、成分によって画像に写ることがありますので使用しないでください。
- ・脱ぎ着しやすいように、上下分かれた服装でお越しください。
デジタルX線透視
バリウムを使って胃や大腸・総胆管・子宮卵管の造影をデジタル処理をして検査を行っております。
発泡剤とバリウムを用いて食道から小腸までの検査を行います。体位変換は粘膜にバリウムをしっかり付着させるために行い、発泡剤は粘膜を広げて観察しやすくするために服用します。
主な検査内容
- ・造影剤 ( バリウム )を飲んで食道・胃・十二指腸の壁に付着させ色々な方向から撮影し、がん・潰瘍・ポリープなどの病変を調べる検査です。
検査時の注意事項
- ・検査の前日より食事などの制限をさせていただきます。
- ・胃や腸に食べものが残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。
- ・検査予約時に担当看護師が説明します注意事項を守るようにしてください。
- ・検査当日は朝食および水分も摂らないでください。
- ・検査後は、造影剤の体外排出を促すため水分を多く摂ってください。
- ・検査用チューブを肛門から直腸に挿入します。そこからバリウムと空気を注入し大腸を膨らませて、体の方向を変えながら撮影し、がん、ポリープ・狭窄などの病変を調べる検査です。
検査時の注意事項
- ・検査前日は前処置(検査食+下剤)が必要となります。
- ・大腸に便が残っていると異常との区別ができず検査が無駄になってしまう可能性があります。
- ・検査予約時に担当看護師が説明します注意事項を守るようにしてください。
- ・検査当日は朝食および水分も摂らないでください。
- ・検査後は、造影剤の体外排出を促すため水分を多く摂ってください。
CTスキャン(64列)
エックス線撮影を一方向から連続的に行い、身体の内部を画像化する検査です。一度に広範囲の撮影が可能で、最小1mmスライスの詳細な画像が得られます。
以下の項目に当てはまる方は、事前にお知らせください。CTスキャンを受けられない可能性があります。
- ・妊娠・または妊娠している可能性がある方
- ・心臓ペースメーカーを使用されている方
- ・検査前5日以内に、バリウム検査を受けられた方
検査時の注意事項
- ・腹部CT検査や造影CT検査の場合、検査3時間前から食事を取らないで下さい。
- ・造影剤を血管から注射すると体が熱くなります。生理的な反応なのでご安心ください。
- ・検査後は普段より多めに水分を摂ってください。
アンギオグラフィー
カテーテルを介して主に脳、心臓、腹部の血管に造影剤を注入します。そのコントラスト差を利用して血管の状態(動脈瘤、心筋梗塞)を観察し、治療を行います。
主な検査内容
細長い管を足の付け根や腕、手首の動静脈から体の中に入れ血管に沿って先端を心臓までもっていき、心臓の働きや病気の種類・重症度を詳しく調べます。
例えば、心不全・心臓弁膜症・先天性心疾患などでは、心臓の圧や血液の流れ具合を調べたりします。また狭心症や心筋梗塞では、血管に狭い所やつまった所がないかなどを調べます。
検査時の注意事項
- ・入院して検査や治療を行います。
- ・検査前(当日)は、絶食する場合があります。
- ・検査はカテーテル挿入部に局所麻酔をしますので痛みはほとんどありません。
- ・撮影の際に頭や肩が熱くなります(造影剤注入の刺激による)が、一瞬ですので安心してください。
主に脳腫瘍の種類の特定、脳動脈瘤(脳の血管にできたこぶ、破裂するとくも膜下出血となります。)の発見と治療、急性期脳梗塞に対する治療のために行います。
検査時の注意事項
- ・入院して検査や治療を行います。
- ・検査前(当日)は、絶食する場合があります。
- ・検査はカテーテル挿入部に局所麻酔をしますので痛みはほとんどありません。
- ・撮影の際に頭や肩が熱くなります(造影剤注入の刺激による)が、一瞬ですので安心して下さい。
腹部の血液の流れ(腹腔動脈、上腸間膜動脈等)をみることで肝臓・腎臓・すい臓などの疾患の状況を調べます。場合によっては薬を注入したり、血管を閉塞させたりする治療を行うこともあります。
検査時の注意事項
- ・入院して検査や治療を行います。
- ・検査前(当日)は、絶食する場合があります。
- ・検査はカテーテル挿入部に局所麻酔をしますので痛みはほとんどありません。
- ・撮影の際に頭や肩が熱くなります(造影剤注入の刺激による)が、一瞬ですので安心して下さい。
MRI
脳梗塞や脳腫瘍、脳動脈瘤等の頭部の病気、椎間板ヘルニア等脊椎の病気、腹部、骨盤、四肢(手足)など、全身の検査を行っております。
3テスラのMRIは1テスラMRIの3倍の磁力をもち高精細な画像を得られます。また検査時間も短くなり患者さまへの負担も減らすことができます。MRI装置のトンネル部が通常は直径60cmですが当院の3テスラのMRIはいちばん広い規格で直径70cmあり、狭いところが苦手な方の閉塞感も軽減される構造となっています。
以下の項目に当てはまる方は、事前にお知らせください。MRIを受けられない可能性があります。
- ・妊娠・または妊娠している可能性がある方
- ・全身に刺青の入っている方
- ・アートメイク(アイライン・眉毛)をされている方
検査時の注意事項
以下の物はMRI検査室内に持ち込むことができません。
- ・金属類:携帯電話、時計、メガネ、カギ、ヘアピン、アクセサリー類など
- ・磁気カード:キャッシュカード、クレジットカード、診察券、駐車券など
- ・その他:補聴器、義歯、カイロ、エレキバン、ベルト、金属のある下着、アイメイク、コンタクトなど
- ・検査中は、お体を動かさないようにご協力ください。検査部位によっては呼吸の合図により息を止めて頂くこともあります。その都度、担当者の指示に従うようご協力ください。
- ・閉所恐怖症の既往がある方、または狭い所が苦手な方は、検査ができない場合があります。
- ・安全のため検査着に更衣していただきます。ご協力をお願いいたします。