高度な医療の展開には患者さまの状態に応じた適切な検査を迅速かつ正確に実施することが求められます。当院では、3テスラMRI装置を導入しております。画像がより鮮明であるため、脳や脊髄、関節などの細かい部分の病変を撮影することが可能です。
今後も多様化する医療ニーズに迅速に対応出来るよう、検査機器の導入を図ってまいります。
検体検査室では、体から採取した検体(血液、尿、便など)の成分の科学的な分析や、細胞・組織の形態異常を顕微鏡によって観察し、疾患の予防・診断・治療のための情報を迅速かつ正確に提供し、原因や病態の解明に役立てることを目的とした検査を行っています。
当院での測定項目は、生化学検査34項目、免疫血清検査22項目、輸血関連項目など、約120項目の検査を院内で行い、当日中の結果報告を行うことで、診断・治療の効率化・スピード化につなげています。さらに24時間対応することにより、休日夜間、緊急時の迅速な対応が可能となっています。
生化学検査 血液、尿検体を比色分析や電極法などで測定し、肝臓機能、腎臓機能、すい臓機能などを調べます。また、糖尿病の検査も行っております。 バックアップを含め、複数台の分析装置で24時間、34の検査項目について測定を行っています。 |
血液検査 血液中の赤血球、白血球、血小板などの算定や分類を行います。貧血や血液疾患を調べます。凝固系検査は血小板や血漿成分の凝固に関する情報より、出血、止血などの機能異常を調べます。 3台の装置を使用し、24時間対応で分析を行っています。 |
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免疫血清検査 感染症検査(梅毒・肝炎など)はウイルスや細菌などの病原体に感染したときの生体の防御反応(免疫反応)で作られる抗体の抗体価を測定し、病態の判定に役立てます。 腫瘍マーカーは悪性腫瘍の検査や手術後の腫瘍の状態を検査し、病状の判定に役立てます。また甲状腺の機能を検査し甲状腺の状態を調べます。 3台の装置を使用し、26の検査項目について、24時間対応で検査を行っています。 |
輸血検査 手術や貧血などの治療で輸血を受けられる患者様に、患者様の血液と血液製剤との適合性の検査(クロスマッチ)を行います。また、患者様ご本人から手術前に採血を行い、必要時に使用する自己血輸血も行っています。 血液型、不規則抗体の検査も行っています。 緊急の輸血に備え、検査は24時間対応で行っています。 |
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一般検査 尿、便、髄液などの検体を検査します。尿からは蛋白、糖などの分析や尿中の細胞の鏡検により多くの病気の情報を得ることができます。便からは消化管からの出血の有無が検査できます。髄液検査は髄膜炎や脳出血などを調べ診断に役立てます。 |
迅速病理検査 体から取り出した腫瘍などについて、手術中の短時間で診断し、取り出した組織についての良性、悪性の判断を行い、悪性の部分が取れているかの判断を行います。 |
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血液培養検査 血液中に細菌や真菌が血液中に侵入していないかを調べる検査です。採血した血液を最大7日間培養して検査します。 |
微生物検査 インフルエンザやノロウィルス検査などの他に、感染症を引き起こす微生物(細菌や真菌)が血液の中に侵入していないか調べたりする検査を行っています。 |
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心電図検査(安静時標準十二誘導心電図) 動悸や胸痛の際に検査します。不整脈種類の鑑別や波形振幅の大きさや波形の変化で、心肥大や狭心症心筋梗塞等の鑑別診断がされます。 |
脳波検査 てんかんの有無や経過観察。 脳機能障害、意識障害の際に検査されます。また、精神鑑定でも検査されています。 |
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超音波検査(エコー検査) 臓器や血管などを映し出す検査です。結石(胆石、腎尿路結石)また臓器の腫瘍(肝癌、腎癌、胆嚢癌、膵臓癌)や炎症状態を診断でき、深部静脈血栓や動脈硬化を判定できます。 |
肺機能検査 気管支喘息、肺気腫、肺炎というような呼吸器疾患の程度の推定や診断ができる検査です。また、薬剤吸入前後の肺機能の比較を行うことから、改善率も求めることもできます。 |
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血圧脈波検査 (CAVI) 四肢の血圧と左右上肢心電図、心音図を測定し動脈硬化の有無やその程度、血管年令の推定を行うことができます。 |
神経伝導速度検査 手や足に弱い電気刺激を与えて、刺激の伝わる速度を測定し、末梢神経伝導障害の有無や程度、また部位(手根管、肘部管)を知ることができます。 |
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一般撮影 いわゆる「レントゲン写真」です。胸部撮影(肺炎、肺がん)骨撮影(骨折、脱臼)などを主に行っています。撮影写真はデジタル処理を行います。 |
CRマンモグラフィー 乳癌の発見に必要な装置です。 乳房を圧迫して腫瘍と乳腺の重なりを減らして撮影します。撮影した画像はデジタル処理を行います。 |
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デジタルX線透視 バリウムを使って胃や大腸・総胆管・子宮卵管の造影をデジタル処理をして検査を行っております。 |
CTスキャン(64列) エックス線撮影を一方向から連続的に行い、身体の内部を画像化する検査です。一度に広範囲の撮影が可能で、最小1mmスライスの詳細な画像が得られます。 |
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アンギオグラフィー カテーテルを介して主に脳、心臓、腹部の血管に造影剤を注入します。そのコントラスト差を利用して血管の状態(動脈瘤、心筋梗塞)を観察し、治療を行います。 |
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MRI 3テスラのMRIは1テスラMRIの3倍の磁力をもち高精細な画像を得られます。また検査時間も短くなり患者さまへの負担も減らすことができます。MRI装置のトンネル部が通常は直径60cmですが当院の3テスラのMRIはいちばん広い規格で直径70cmあり、狭いところが苦手な方の閉塞感も軽減される構造となっています。 |
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