オプション検査項目のご説明
胃部内視鏡検査(胃カメラ)
(胃バリウム検査から追加料金2,200円(税込み)で変更可能)
細長い管の先端にテレビカメラを装着した内視鏡(ファイバースコープ)を口または鼻から挿入して食道・胃・十二指腸などを直接観察する上部消化管内視鏡検査です。病変部があった場合は、希望により組織を採取し、病理検査を行うこともできます。
大腸内視鏡検査(オプション)(2020年7月より実施)33,000円(税込み)
長いスコープで、直腸から結腸、回盲弁(大腸の入り口)の大腸全域を観察することができます。大腸は曲がりくねっているので胃に比べ、挿入方法はすこし複雑ですが、小腸の手前まで挿入することが可能です。また、最近はスコープの硬度が手動可変になり、よりスムースな挿入ができるようになってきました。大腸内視鏡の鉗子口(かんしこう)を通じて様々な器具を用いることで、組織採取や、ポリープ切除などの処置も行えます。内視鏡は小さい腺腫や早期がんの段階で見つけることが可能なので、早期発見に適した検査方法の一つです。大腸がんは、がんの中でも早期発見・早期治療によって治りやすいがんのひとつなので、がんが広がっていない初期の段階で見つかれば治る確率が95%以上になることが分かっています。ただし、検査前の下剤の服用(腸洗浄)などにより検査を受ける患者さんの体に負担がかかってしまうことがある点や、検査中に出血してしまうこともあると報告されている点がデメリットとされています。(ドックと同日には実施できません。)
ペプシノゲン(オプション項目)5,280円(税込み)
胃エックス線検査や内視鏡検査が胃がんそのものを発見する検査であるのに対して、ペプシノゲン検査は胃粘膜の炎症や萎縮の状態を見ることで胃がんのできやすい人を発見する検査です。
陽性 中程度陽性 強陽性 |
胃粘膜の萎縮が疑われます。萎縮に伴って胃がんや胃ポリープができやすい状態と考えられます。原則として陽性以上の方は内視鏡検査による精密検査をお受けください。 |
陰性 |
今回の検査では異常ありませんでしたが、胃がんを100%否定することはできません。健康な生活を心がけ、自覚症状がありましたら早めに検査を受けることをお勧めします。 |
ピロリ菌抗体(オプション項目)1,100円(税込み)
胃がピロリ菌に感染していないかを調べる検査です。ピロリ菌は潰瘍だけでなく、胃がんの原因としても関連が示唆されています。ピロリ菌がいる場合には、除菌をすることでそれらのリスクを減らすことができます。
また、ペプシノゲン検査と組み合わせて、胃がんリスク分類(ABC分類)ができます。
ABC分類 |
ピロリ菌抗体 |
|
陰性(-) |
陽性(+) |
ペプシノゲン検査 |
陰性(-) |
A群 |
B群 |
陽性(+) |
D群 |
C群 |
A群 |
健康的な胃粘膜です。胃の病気になる危険性は低いですが、逆流性食道炎に注意は必要です。念のため、数年に1回は内視鏡検査を受けましょう。 |
B群 |
少し弱った胃粘膜です。少数ながら胃がん発症リスクがあります。一度、内視鏡検査を受けてみましょう。また、異常が見つからなくても2~3年に1回は内視鏡検査を受けましょう。
◆胃潰瘍・十二指腸潰瘍などに注意が必要です。 ◆ピロリ菌除菌治療をお勧めします |
C群 |
弱った胃粘膜です。胃がん発症リスクが高いタイプです。定期的に内視鏡検査を受けましょう。また、異常が見つからなくても、1年に1回は内視鏡検査を受けましょう。
◆ピロリ菌除菌治療をお勧めします。 |
D群 |
かなり弱った胃粘膜です。胃がん発症リスクが極めて高いタイプです。必ず、内視鏡検査を受けましょう。また、異常が見つからなくても、1年に1回、内視鏡検査を受けましょう。
◆血液検査でピロリ抗体価が陰性でも、他の検査で陽性の場合はピロリ菌除菌治療をお勧めします。 |
E群 |
ABC分類対象外。ヘリコバクター・ピロリ菌除菌後の方は、E群 (除菌群)として定期的な内視鏡検査を受けましょう。 |
※注)結果が陽性の場合、除菌を希望される方は、後日胃カメラの実施が必要となります。
BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)(オプション項目)3,190円(税込み)
BNPは長時間心臓に負担がかかると主に心室から分泌されるホルモンで、血液中の濃度を調べることで心不全や心肥大など心臓病の早期発見が可能となります。心疾患をスクリーニングする一般的な方法としては、心電図が行われます。しかし、心電図だけでは検出できない場合もあり、心電図と BNP の両方を行なうことでよりスクリーニングの感度が上がることが報告されています。
MDA-LDL(酸化LDLコレステロール)(オプション項目)3,300円(税込み)
動脈硬化の指標として総コレステロール、LDLコレステロール測定が行なわれていますが、実際に動脈硬化をおこすのは、酸化されたLDLコレステロールが動脈壁内膜に取り込まれるためで、酸化LDLこそが動脈硬化の本当の危険因子であるという報告があります。心筋梗塞や狭心症患者では酸化LDLが増加していることも報告されています。しばしばメディアでも取り上げられています。
肺がんセット(シフラ・SCC・NSE)(オプション項目)5,280円(税込み)
腫瘍マーカーは、体内にがんの腫瘍ができると、特殊な物質が大量につくられ、血液中に出現するという特性を利用した血液検査になります。シフラ(サイトケラチン19フラグメント)は、肺がんの診断に使用される腫瘍マーカーで、とくに非小細胞がんに高い陽性率を示します。SCCは扁平上皮がんの腫瘍マーカーです。食道がん・肺がん・子宮頸がんなどで上昇します。NSE(神経特異エノラーゼ)は神経内分泌腫瘍や肺癌、特に肺小細胞癌の腫瘍マーカーとして広く用いられています。喫煙や血縁者に肺がんの方がいるなど、肺がんについてご心配な方は胸部レントゲン検査と併せて腫瘍マーカー検査をお勧めいたします。
AFP(アルファフェトプロテイン)(オプション項目)1,100円(税込み)
肝細胞癌の腫瘍マーカーとしてスクリーニング、診断の補助および肝細胞癌のハイリスクグループの慢性肝疾患、特に肝硬変での定期的な測定による早期診断や経過観察、治療効果判定や再発の指標等で用いられています。肝臓がんに対する特異性が高い検査です。高値の方は消化器内科を受診しご相談ください。
Free T3、Free T4(甲状腺機能検査)(オプション項目)4,180円(税込み)
甲状腺は成人男性で約19g、女性で16gほどしかありませんが、この小さな器官のもつ働きはきわめて重要で、人の日常生活における活動力の源であるといっても言い過ぎではありません。甲状腺ホルモンには,T3,T4,遊離型T3および遊離型T4の4種類があります。また、TSHは脳の下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺ホルモンの調節に重要な働きをしています。
甲状腺機能 |
TSH |
低値 |
正常 |
高値 |
Free T3 Free T4 |
低値 |
機能低下 |
機能低下(急性) |
機能低下(顕性) |
正常 |
機能亢進(潜性) |
正常 |
機能低下(潜性) |
高値 |
機能亢進 |
甲状腺ホルモン不応 |
アレルギー検査(オプション項目)
(MAST48mix)16,500円(税込み)
本項目は、30項目のシングルアレルゲンと6項目のミックスアレルゲンを組み合わせ、48種類のアレルゲンで構成した同時多項目測定の検査です。これまで気付かなかったアレルゲンの感作状況の把握ができます。アレルギー症状の原因となるアレルゲンあるいはアレルゲンの種類が推測可能となり、アレルギー対策の一助になると期待されています。
ミックス項目にある内容の個別項目の特定には、別途特異IgEの検査が必要です
食物アレルゲン22項目(構成アレルゲン24種類)
ミルク*、小麦*、卵白*、オボムコイド*、ゴマ**、ソバ*、大豆**、米、ピーナッツ*、サバ**、マグロ、サケ**、エビ*、カニ*、豚肉**、牛肉**、鶏肉**、トマト、モモ**、キウイ**、バナナ**、木の実ミックス(ヘーゼルナッツ、アーモンド、クルミ**)
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花粉アレルゲン7項目(構成アレルゲン13種類)
スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、ヨモギ、イネ科ミックス(オオアワガエリ、カモガヤ、ナガハグサ、ハルガヤ、ギョウギシバ)、ブタクサミックス(ブタクサ、オオブタクサ、ブタクサモドキ)
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その他アレルゲン7項目(構成アレルゲン11種類)
ハウスダスト1、アスペルギルス、カンジダ、ラテックス、ダニミックス(コナヒョウヒダニ、ヤケヒョウヒダニ)、イヌ・ネコ皮屑ミックス(イヌ皮屑、ネコ皮屑)、カビミックス(アルテルナリア、ペニシリウム、クラドスポリウム)
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*:食品の表示義務のある「特定原材料」に関するアレルゲン
**:表示を推奨されている「特定原材料に準ずるもの」に関するアレルゲン
(特異IgE シングル項目)各1,100円(税込み)
犬、猫をはじめとした、食べたり、触ったり、吸い込んだりする、約400種類のアレルゲンから選択して検査できます。アレルゲンの種類に関しては、お問い合わせください。
子宮がん検査(子宮頸がん検査+経膣エコー検査)6,600円(税込み)(オプション項目)
子宮体がん検査 2,200円(税込み)(子宮がん検査に追加可)
HPV検査 4,950円(税込み)(子宮がん検査に追加可)
子宮頸部細胞診・経膣エコー検査を実施します。
子宮体がん検査 (子宮体部細胞診) |
子宮の奥のほうにある部分(子宮体部)の細胞を採取し、その細胞をアルコール固定します。後に採取した細胞のなかにがん細胞やがん細胞になりかけているもの(異型細胞)がないかを顕微鏡で観察する検査方法です。 |
子宮頸がん検査 (子宮頸部細胞診) |
内診台に上がった状態で、婦人科医が子宮頸部を綿棒などで軽くこすって細胞をとり、その細胞をアルコール固定します。後に顕微鏡でがん細胞がないかを調べます。細胞採取は2~3分程度で終わり、痛みもほとんどありません。敏感な部分ですので人によってはこの時に出血することもあります。 |
経膣エコー検査 (経膣超音波検査) |
細い超音波器具(プローブ)を膣内に挿入し、はね返ってくる超音波を見ながら子宮の状態を調べます。経膣エコー検査は、子宮がんだけでなく卵巣の変化や子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣のう腫・卵巣腫瘍などを詳細に調べることができます。 |
子宮頸がん検診細胞診判定結果
ベセスダシステム表記 |
クラス分類 |
推定診断 |
異常なし |
NILM |
Ⅰ・Ⅱ |
非腫瘍性所見・炎症 |
扁平上皮系の異常 |
ASC-US |
Ⅱ・Ⅱa |
軽度扁平上皮内病変疑い |
ASC-H |
Ⅲa・Ⅲb |
高度扁平上皮内病変疑い |
LSIL |
Ⅲa |
HPV感染・軽度異形成 |
HSIL |
Ⅲa~Ⅳ |
中等度・高度・上皮内癌 |
SCC |
Ⅳ・Ⅴ |
扁平上皮癌 |
腺系の異常 |
AGC |
Ⅲa・Ⅲb |
腺異型または腺癌疑い |
AIS |
Ⅳ |
上皮内腺癌 |
Adenocarcinoma |
Ⅳ・Ⅴ |
腺癌 |
Other malignancy |
Ⅴ |
その他の悪性腫瘍 |
HPV検査
子宮頸がんの99%以上はHPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染が原因です。通常はHPVに感染したとしても、1~2年以内に自然にウイルスは消えると言われていますが、ウイルスの中でもHPV16型と18型の持続感染は、子宮頸がんへの進行速度が早く、日本での子宮頸がんの60%以上は16型および 18 型が原因です。陰性の場合は HPV 感染を予防するワクチンがあり、2価と4価の2種類のワクチンがあります。2価は HPVの16型及び18型、4価はHPVの6型,11型,16型,18型による感染を防ぐ抗体を事前に作ります。
乳房超音波検査(マンマエコー)(オプション項目)4,400円(税込み)
当センターでは女性技師によるエコー検査を行っております。
乳腺超音波検査は、超音波を出す「プローブ」と呼ばれるセンサーにより、音波を画像化して、乳房内部の検査をします。 乳腺超音波検査とマンモグラフィー検査では、それぞれ検出されやすい病変の種類に違いがあります。できれば、併用する事が理想ですが、どちらかの検査のみとするなら、乳腺が発達している若年の方や、乳房の圧迫に耐えられない方は乳腺超音波検査、40歳以降の方は、マンモグラフィー検査が適していると言えます。ただし、血縁者に乳がん既往歴のある方や出産の経験がない方は2つの検査を併用することをお勧めします。
マンモグラフィー検査(MMG)(オプション項目)4,400円(税込み)
当センターでは女性技師による撮影を行っております。
乳房専用のレントゲン検査です。少ない放射線の量で安全に乳がんの検出ができ、長所は他の検査では見つける事のできないほどの小さなしこり(良性のものもある)を見つけることが可能です。乳がん検診指針では、40歳代:2方向、50歳以上:1方向を2年に1度検査することを推奨しています。ただ、約10~15%の乳がんはマンモグラフィーだけでは見落とされる恐れがありますので、乳房超音波との併用や検査の間隔を短縮させることが推奨されます。
マンモグラフィー検診の結果、悪性の可能性がある場合、“異常あり、精密検査が必要です”というお知らせがいくことになります。しかし、これは必ずしも乳がんというわけではありませんので必要以上に心配することはありません。1,000人がマンモグラフィー検診を受けると、そのうちの50人から100人ほどが組織診などの精密検査を行い、乳がんと診断されるのは3人程度です。
マルチスライスCT検査(胸部CT)(オプション項目)12,760円(税込み)
胸部CT検査を行う目的は肺がんの早期発見です。定期検診などで行う胸部X線検査でも、影を発見して肺がんの早期発見につなげることは不可能ではありませんが、胸部CTを行うことでより高精度に早期発見をすることが出来ます。血縁の方に肺がん歴のある人や、喫煙習慣の長い人は胸部CT検査を行うことに意味はありますが、胸部X線の単純撮影と比べると比較にならない量のX線を浴びることになります。被ばくによって将来がんが発症する恐れは非常に低いと考えられますが、ご自身の肺がんリスクと照らし合わせ受診については十分ご検討下さい。
また、肺がん以外の呼吸器の病気(肺気腫、肺炎、気管支拡張症、抗酸菌感染症など)や、肺以外の病気(心臓や血管の動脈硬化、乳腺腫瘤など)が見つかる場合もあります。
喀痰細胞診検査(オプション項目)3,080円(税込み)
痰を採取して染色し、異常な細胞の有無を顕微鏡で調べる検査です。
痰は肺や気管支から分泌されるため、肺や気管支からはがれ落ちた細胞が含まれており、胸部X線検査で発見されにくい、太い気管支にできるがんを発見することができます。
細胞の変化があっても、必ずがんに移行するというわけではなく、炎症や長期の喫煙によってみられる場合もあります。
細胞の変化の程度によって判定は違いますが、判定がD・Eの場合は呼吸器専門外来にて内視鏡およびCT検査等の精密検査が必要です。
判定区分 |
細胞所見 |
指導区分 |
A |
喀痰中に組織球を認めない |
材料不適,再検査 |
B |
正常上皮細胞のみ 基底細胞増生 軽度異型扁平上皮細胞 綿毛円柱上皮細胞 |
現在異常を認めない 次回定期検査 |
C |
中等度異型偏平上皮細胞 核の増大や濃染を伴う円柱上皮細胞 |
再塗抹または6ヵ月以内の再検査 |
D |
高度 (境界) 異型偏平上皮細胞または悪性腫瘍の疑いある細胞を認める |
直ちに精密検査 |
E |
悪性腫瘍細胞を認める |
腰椎X線検査(オプション項目)3,080円(税込み)
腰椎のX線写真を2方向から撮影し、腰椎の椎間板ヘルニアや 狭窄症・圧迫骨折の他、腰椎の疾患を調べる事ができます。異常があると、腰痛や坐骨神経痛による足やお尻の痛みやしびれ、だるさの原因となる場合があります。異常が見られた場合は整形外科を受診し精密検査を受けることをお勧めします。
頭部MRI・MRA検査(ドック半日コースへ追加)33,000円(税込み)
脳ドック(頭部MRI・MRA、頚動脈MRA)は脳の血管や血液の状態などをより細かく検査し、脳卒中などの病気やその危険因子を発見し、予防することを目的とした検査です。
MRIは、磁気を利用して脳全体を鮮明で非常に細かく画像を撮影し、脳梗塞や脳腫瘍の有無や大きさ、発生箇所などを検査します。MRA検査は、脳の血管を撮影し、くも膜下出血などの原因となる脳動脈瘤などの有無を検査します。また脳動脈硬化や脳動脈の狭窄(きょうさく)や閉塞などの血管の詰まり具合を検査することができます。頸部MRA検査は、頸部(首)の血管を映像化し、頸動脈血栓の有無や、動脈硬化の程度を検査します。
頸部超音波検査(エコー検査)は頚動脈の壁の厚さ(IMT:内膜中膜複合体肥厚度、正常は1.1mm未満)、プラーク(粥状硬化や脂質などが動脈壁に付着したもの)の有無、血流速度などを超音波で検査します。壁の肥厚やプラークは、脳梗塞や心筋梗塞の発症と関連があります。結果につきましては、脳外科医師または脳神経内科医師による面談にてご説明いたします。
VSRAD検査(脳ドックオプション項目)5,500円(税込み)
現在、65歳以上の高齢者のうち約10人に1人が認知症であると考えられています。認知症の前段階である軽度認知障害(MCI)の高齢者も約400万人いると推計されています。65歳以上の「4人に1人」が認知症とその“予備軍”となる計算であり認知症はとても身近な病気です。認知症の多くをしめるアルツハイマー型認知症を早期に診断すれば薬で進行を遅らせることができ、健康な時間を長くすることができます。このVSRAD(Voxel-basedSpecific Regional analysis system for Alzheimer's Disease)という検査は、MRI画像を用いて前駆期を含む早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる内側側頭部(海馬・扁桃・嗅内野の大部分)の萎縮の程度をMRI画像から読み取り、アルツハイマー型認知症の診断支援情報を提供するシステムです。結果につきましては、脳神経内科医師による面談にてご説明いたします。
MCIスクリーニング検査(脳ドックオプション項目)19,800円(税込み)
MCI スクリーニング検査は、認知症の前段階である MCI(軽度認知障害)のリスクを判定する血液検査と MMSE (Mini-Mental State Examination:ミニメンタルステート検査)を合わせて実施します。この検査では、アルツハイマー型認知症の原因物質といわれるアミロイドベータペプチドを排除、またはその毒性を弱める機能を持つ血液中の 3 つのタンパク質を調べることで、MCI のリスクを判定します。MCI スクリーニングの検査結果は A~D 判定の 4 段階評価となります。MMSE の結果につきましては、脳神経内科医師による脳ドックの面談でお伝えいたします。MCI スクリーニングの総合結果につきましては、専用報告書が脳ドックの結果と一緒に後日送付されます。
動脈硬化検査(CAVI)(オプション項目)3,300円(税込み)
この検査では、あお向けに寝た状態で両腕・両足首の血圧と脈波を測定します。動脈硬化症が進んでいるほど、値は高くなり、9.0を超えると約半数が脳動脈か心臓の動脈である冠動脈に動脈硬化症を発症しているという報告もあります。足の動脈の詰まりを表すのがABI(エービーアイ)です。足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。そのため腕の血圧と足首の血圧の比をみて足の動脈の詰まりを診断するというもので、その値が0.9未満であると詰まっている可能性が高く、その値が低いほど重症になります。また、CAVIが9.0未満であっても血管年齢の高い方は動脈硬化症の進行が早いと考えられます。
骨粗しょう症検査(DEXA法)(オプション検査)6,600円(税込み)
骨密度検査で有効な部位とされる腰椎と大腿骨部を検査します。X線の照射量は胸部レントゲンの1/6と低被ばくなので患者様の負担が少ない検査です。骨粗しょう症は、骨の量が減ったり、骨の強度が低下したりして起こる病気で、骨密度が低下して骨がスカスカな状態になり、骨がもろくなります。また、痛みなどの自覚症状がなく、発症して進行するケースがほとんどで、骨粗しょう症になってしまうと、脊椎の圧迫骨折や大腿骨頚部骨折などの骨折のリスクが高くなってしまい、骨折により寝たきりになってしまう恐れもあります。背中や腰に痛みを感じたり、身長が縮んだりと自覚症状が出た時にはかなり症状が悪化している場合もあり、早期診断・治療を行うことが重要です。
身体組成評価(骨粗しょう症DEXA法に追加)2,200円(税込み)
「サルコペニア」は最近各種メディアなどでも取り上げられている言葉ではありますが、一般的に認知されている名称ではありません。サルコペニアとは加齢や疾患により筋肉量が減少することで、全身の筋力低下および身体機能の低下が起こることを指しています。サルコペニアは転倒・骨折、寝たきりなどの原因にもなるため、十分な栄養の摂取や、体力維持・筋力増加のための運動により、サルコペニアを予防することが重要です。骨粗鬆症性の骨折では有意に筋量の低下が認められたとの報告もあります。サルコペニアも骨粗鬆症も高齢者の疾患であり、DEXAを使用すれば両方の検査を行うことが可能です。日本においても筋力・身体機能とDEXAを使用した筋肉量の測定によるサルコペニアの診断方法と 治療方法の確立が望まれています。